ローラーやボールを使ったリリース、
ストレッチやマッサージなどでは
・交感神経トーンの抑制による筋肉の緩み
・水分代謝の向上による柔軟性の変化
・血管拡張による循環の改善
によって、一時的には効果を実感できます。
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しかし身体の組織と神経ネットワークに対して長期的な変化は望めません。
と前回お伝えいたしました。
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ではどうすればいいのか?
は以下の三つに集約されます。
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①身体の筋肉の関係性をしっかりと評価する
②筋肉と筋肉、もしくは筋肉と膜の間(=細胞外マトリクス)の滑走を生み出す
③コントロール不能だった動作を変化させられたか再評価する
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一つ一つ解説していきましょう。
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①
筋肉とはチームとして活動していることが知られています。
一つの筋肉のみが独立して活動していることはありません。
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さて人間社会の中でもよくよく見られる現象だとは思うのですが、
チームや組織の中でよく働く人とサボりがちな人。
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誰かがサボれば他の誰かが1人前以上に仕事を
負担しなければなりません。
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慢性的な痛みや姿勢の変化を起こしている人は、
このアンバランスな関係性が身体の筋肉の間でも
無意識レベルで起こっているのです。
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まずはこの関係性をしっかりとチェックしなければいけません。
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②
評価ができたら次は、働きすぎ(使用しすぎ)の筋肉を標的に
“リリース”を加えます。
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リリースは効果的ではないと書いたのに?
と思われるかもしれませんが、
上記した効果はもちろん見込めるので一つの手段としては有効です。
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ただ、①に示したように、
リリースを加える標的の筋肉を評価できないと
効果的ではないということですね。
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加えて、筋肉同士もしくは筋肉と膜の間(=細胞外マトリクス)の
滑りをよくしていく必要があります。
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ですので、ただ圧迫するやただ伸ばすだけではなく、
圧迫をかけながらストレッチテンションを加える手法を推奨いたします。
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すると、細胞外マトリクス(=マンションの壁と壁の間の空間)内で、
使い過ぎによってぐちゃぐちゃに絡み合っている
コラーゲンなど(=電話線や水道管)がうまいこと刺激され、
高密度な状態から解放されることによって
筋肉がスムーズに動けるようになるのです。
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そして①と②によって
適切な場所に適切な手技を施すことができていれば、
異常なパターンに陥っていた
神経ネットワーク(=筋肉のアンバランスな関係性)にも
良い変化を生み出すことができるはずでしょう。
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③
最後にその変化が生み出せたかどうかを
再評価しなければ意味がありません。
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ここで無意識レベルの動作に改善がみられたかどうか
もう一度チェックすることが、
長期的かつ根本的に筋肉・筋膜の問題改善を見込めるかに
大きく関わってくるのです。
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もしここで変化がなければ以下の可能性を考えます。
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・リリースを加えた場所が違う
・リリースの時間が足りない
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長期的かつ根本的な改善を目指すのであれば、
常に評価を行い、治療計画を更新していく必要があるのです。
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また現在では当然のように浸透していますが、
一回のみの治療では真の意味での改善はやはり難しいと言わざるを得ません。
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継続が必要になってくるのです。
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ではどのくらい継続しなければいけないのか?
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を、次回解説していくことにいたします。
G.tail 代表 神尾健太
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